ワイキキ滞在記

いろいろな国に出かけるけれど、一緒に飛行機に乗る日本人の種類がはっきりと違うのがおもしろい。フィリピンには、あまり若い人はいない。中年のおじさんが多い。それもフィリピン女性を連れている。
ここハワイには、ほとんどが若い日本人男女だ。町をあるくと、買い物袋をいっぱいに持った人がうろうろしている。この人たちは、フィリピンには絶対にいかないだろうと思う。

久しぶりに映画に行った。アメリカの映画館としては割合と大きな劇場だった。「紀元前1万年」という映画を見た。これはいつものハリウッド映画だけれど、最後に主人公の恋人が弓矢に指されて、死んでしまうが、また生き返った。この時に、観客から拍手が巻き起こった。ぼくが子どもの頃、映画館で最後のシーンに鞍馬天狗が馬に乗って悪いやつをやっつけにくる場面がある。このとき、みんな大きな拍手を送ったのを思い出した。
アメリカ人も、単純なのだ。

ワイキキにはココヤシがたくさんある。ところが、ココヤシの木には実がなっていない。フィリピンのココヤシを見慣れているぼくには驚きである。昔、ミスハワイがココヤシの実に当たって死んだという話を聞いたことがある。人通りが多いので、人に当たったら危ないというのでみんなとってしまったのだろう。