Pスクール訪問

 今日は、アパートのすぐ目の前にあるPスクールの見学に行った。この学校は,オバマが卒業したことでも有名な、伝統のある私立学校である。幼稚園から高校まで、これをアメリカではK-12 と呼ぶが、この学校はまさにK-12の学校で,生徒数が4000人だそうだ。キャンパスがとても大きく、グランドが3つ有り、50メートルプールもそろっている。
一番したのグランドでは、幼稚園の子ともたちだろうか、先生がおもちゃのロケットを打ち上げる光景を見ていた。
 幼稚園、小学校、中学校、高校とそれぞれ建物が分かれていて勉強するようになっている。大きな木が植えられ、大学のキャンパスといってもいいくらい広々としている。公立の学校のように政府の方針にも従わずに,独自の教育を実践できるので、のびのびと子どもたちは勉強しているという感じがした。もちろん、授業料も大学よりも高いと言うことらしいが。
 驚いたのは、国際交流や地域貢献に関しては独自のセンターが用意され,専用のスタッフが配置されていることだ。専門のスタッフが,国際教育について検討し、教員と協働して活動をする。展示物などもスタッフがつくっているようだ。もう一つは,社会貢献のセンターが有り、これもスタッフがいろいろなリソースやプログラムを用意してくれる。先生に押しつけるのではなく、先生の要望に添った形でさまざまな活動を行っている。
 子どもたちには小学校4年生から全員にマックを貸与し、ワイヤレスアクセスがキャンパス内のどこからでも出来る用になっているので、マルチメディア制作などの特殊な活動をするための部屋はあるが、とくにコンピュータ室を用意しているわけではない。まさに、マックは道具のひとつとして子どもたちがいつでも活用できる状態になっている。
 畑を耕している生徒がいた。何の授業かと聞いたら「文学」の授業だという。現代文学を教えているが、その中に環境や食物のことが出てくるので、実際に作物を作る中で文学鑑賞をすれば、より深い理解が得られると,先生は説明してくれた。つまり、教科はまさに総合学習になっている。参加していた生徒は高校2年生の3人である。
 日本語の授業を見学させてもらった。レベル2の生徒で、中学3年生が17人だ。授業はほとんど日本語で行っている。道を聞くというテーマで、教科書には地図の絵が描いてあり、どうやって目的地に行ったらよいかという質問とその答えについて練習をしていた。「大学はどこにありますか。」「この道をまっすぐに進んで、2本目の角を右に回り、右手に見えます。」といった会話をペアになって練習をしていた。先生は、めまぐるしくいろいろな教材を使い、生徒が飽きないように、ゲーム感覚で授業を展開していた。