ケータイ活用力

 今日から三日間の沖縄出張である。OICでの仕事は久しぶりだ。水曜日は授業があるので、授業が終わった後の夜の便で出発することになった。沖縄行きの便は、ほとんどが関西空港出発になっている。バスで行こうと高槻の高速バス停から乗ろうとウェブをチェックした。出発が19時なので、18時半くらいに到着するバスに乗れば良いだろう。国内線だし。そう思って、高槻を17時4分発のバスを電話で予約した。バスを予約するのは初めてだ。
 家を16時半に出て、バス停に向かって歩いていたらケータイに電話がかかってきた。「高速道路で事故があり、バスが時間通りに到着しません。別の方法で関西空港に行ってください。」突然の電話にあわてる。こんなことを今頃言われても、ほかの方法で間に合うかな。まずは、駅まで出ないとと思い、近くのバス停に行く。今は、16時37分。バスがくるのが16時46分。おいおい、9分も待たないといけないのか。いらいらしながらバスを待っていたが、どうも落ち着かない。パソコンはあるけれど、立ち上げるのに時間がかかる。それならケータイで情報検索をしようとiモードを使う。これまでケータイでインターネットを使ったことがないので、どう使って良いのかよく分からない。あちこちいじっているうちに何とか「乗り換え案内」にたどり着く。
高槻を16時57分の電車に乗り、新大阪に17時16分の「はるか」に乗ると何とか間に合う。しかし、バスがくるのが16時46分である。駅まで15分とすると17時を回ってしまう。もし、「はるか」を逃したら、どうしよう。大阪駅からバスに乗るか。次の「はるか」を待つとするとまた30分以上またなければならないからもう間に合わない。はるかを逃したらバスで行くしかないだろう。それも19時近くに到着するバスになってしまう。
 そんなことを考えていたらバスが到着した。早速、バスに乗り込む。そんなに混んではいない。バスは時間通りに出発。順調に進む。うまくすれば、17時前に駅に着けるかもしれない。
 気持ちは急ぐけれど、なかなかバスは進まない。やっと駅に到着したので、ICカードをかざして、でようとするけれど作動しない。バスの運転手さん「お客さん。バスが止まって、ドアが開いてからカードをかざしてください。」「すみません。」と謝りつつ、鞄を抱えて、JRの駅に走る。
 16時57分の電車はでてしまった。17時2分の快速が到着。とりあえず、これに乗る。特別快速だと大阪まで15分。すると快速で新大阪までは15分以内でつくだろう。うまくすると「はるか」に乗れる。
 はらはらしながら電車に乗る。次の「茨木」に停まった。反対側のホームの表示を見ると「通過」と書いてある。ひょっとして。そう。茨木で停まっているときに、なんと「はるか」が通過するではないか。あちゃーーー。
 もうだめだと思った。次は大阪まで行ってバスに乗るしかないかな、と考えていた。電車は走り始め、大阪に向かった。外を見ていると今度は、こっちの電車がはるかに追いついて、追い越すではないか。これは、ひょっとすると間に合うかもしれない。
 はるかを追い越した電車は、新大阪の駅に到着した。まだ、はるかは到着していないようだ。しかし、はるかはどこに到着するのだろうか。反対側のホームを見てもはるかの表示は示されていない。どうやら別のホームのようだ。また、鞄を抱えて、階段を駆け上がり、11番ホームに駆け下りた。そのとき、はるかがホームに滑り込んできた。
 やったー。冷や汗をかきながら、電車に乗り込む。やっと気持ちが落ち着いてきた。そして、ブログを書くことができた。おじさんのケータイ利用は、電話をするために使う。インターネットで情報検索は操作がめんどくさいので、使わない。でも、こう言うときに素早く情報を取り出せば、次の行動が予測できる。その点、若い人の方が活用力が高いのだろう。いつもケータイを話さないのだから。

 昔の友達から、ブログを見ていますというメールを受け取った。やはり、読んでくれる人がいると思うと、たまには書かなければという気持ちになる。でも、いつもこんな話ばかりかも。