いろいろな人たち

今日からフィリピン、ミャンマーに向けて出発する。タクシーを予約した。これまでにも2回ほどタクシーを予約したが、1回目は30分くらい待たされた。2回目のタクシーも運転手が住所を間違えていたようで、15分程度送れて到着した。今回は時間通りにくるかなと思って、10分前にエレベータを降りるともうすでにタクシーが待機していた。
しっかりしている人もいるのだなと、乗り込むとその運転手は白人だが日本語を話すではないか。話を聞いていると、日本に35年も住んでいたそうで、大阪の外語大学で教師をしていたそうだ。そのうちに、朝鮮戦争の話や、フィリピンの人が日本語を話す人に対して危害を加えようとしたという話になってきた。彼は、朝鮮戦争に兵隊として参加し、沖縄やフィリピンにも行ったそうだ。ベトナム戦争ならわかるが、朝鮮戦争と聞いてびっくりした。なんと、年齢は77歳だと行っていた。10代の頃に朝鮮戦争に行き、今はリタイヤして、タクシーの運転手としてハワイにいるというわけだ。世の中にはいろいろな人がいると思いながら話を聞いていた。

 旅に出ると、いろいろな人に出会う。ハワイ航空でフィリピンに向かった。隣に座った人は、ハワイに住んでいるフィリピン人だと思ったが、話をしているとアラスカに住んでいることがわかった。フィリピン大学で化学教育を学び、アメリカ本土に渡り、テキサスなどいろいろな州で化学の教員として働いているそうだ。現在は、アラスカのアンカレッジから数時間離れた小さな村の高校で化学を教えている。多くのフィリピン人は、出稼ぎに海外に向かう。彼女もその流れに乗ってアメリカで生活をしている。定年まで後数年だそうだが、子どもたちは大きくなり、ヒューストンやニューヨークで暮らしている。アラスカの辺境から、子どものすんでいる所を回り、ハワイ経由でフィリピンに行く途中だ。最終目的地は、ミンダナオ島のイリガンである。出発は次の日の朝の4時だという。午後5時にマニラに到着したので、次の日の4時までアジアモールで時間をつぶしてから出かけるという。退職後は、郷里に戻りアメリカの年金で暮らすよていだそうだ。